私は、都内在住でITの会社に勤めている何の変哲もないサラリーマン。
これまでの人生ではいくつかの資格を取ってきました。主にIT系の資格だったり、半分趣味でとったような資格も多いのですが、そんな中でも、割と大げさではなく、人生で取得して良かった資格ベスト3に入るのが、「ファイナンシャルプランナー3級(FP3級)」だと思っています。
IT系企業に勤める私が、なぜFP3級の資格を取得し、そしてFP3級を取得してよかったと思ったのか、その理由をシェアしたいと思います
ファイナンシャル・プランナー3級(FP3級)とは

ファイナンシャルプランナーの定義は、日本FP協会のホームページで以下のように定義されています。
FPとは、一人ひとりの将来の夢や目標に対して、お金の面で様々な悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする専門家です
日本FP協会
端的に言うと、人生のライフイベントや、マネーリテラシに関して広く浅く知識を習得して、自分や家族の人生に役立てようということ。
FP3級のメリット | 何がよいの?
私も社会人になって、サラリーマンになり給料もらってきましたが、正直お金に対して深く考えたことがありませんでした。
毎月給料が入って、使いたいだけ使って残ったら貯金。そもそも自分の給料の手取り額がどのように決まっているのかも知らない。気づいたら勝手に(笑)、源泉徴収で税金や社会保険料が引かれたり、保険のセールスの方の言いなりになって、毎月、高額な保険料が勝手に引き落とされていたり、よくこれまでやってこれたな、と我ながら笑ってしまうほどです。
これをご覧になっている方の中にも、住民税、所得税のことは知っているけど、その計算ってどうなっているの?ふるさと納税って最近よく聞くけど、いまいちよくわからない。
私もそうでしたが、知らないから余計に興味が持てない、分からないから避けてきた。そういう方も多いのではないでしょうか。
はい。これでは正直言ってマズいのです!大人になると、知らないでは済まされない。それがお金の世界です。
こうした多くの方が持つ「お金」のことが知りたい!に答えているのがこの「FP3級」です。自分自身の様々なライフイベントに登場する、「お金」にまつわる知識や情報を、体系的に習得できる、それがFP3級です。
以下は、日本FP協会のホームページに公開している「FP3級」の「学科試験」の試験範囲ですが、これを見てもわかるように、FP3級を学習することで非常の幅広い範囲の「お金」に関する知識が習得可能です。
A ライフプランニングと資金計画 1.ファイナンシャル・プランニングと倫理 .ファイナンシャル・プランニングと関連法規 3.ライフプランニングの考え方・手法 4.社会保険 5.公的年金 6.企業年金・個人年金等 7.年金と税金 8.ライフプラン策定上の資金計画 9.ローンとカード 10.ライフプランニングと資金計画の最新の動向 | B リスク管理 1.リスクマネジメント 2.保険制度全般 3.生命保険 4.損害保険 5.第三分野の保険 6.リスク管理と保険 7.リスク管理の最新の動向 |
C 金融資産運用 1.マーケット環境の理解 2.預貯金・金融類似商品等 3.投資信託 4.債券投資 5.株式投資 6.外貨建商品 7.保険商品 8.金融派生商品 9.ポートフォリオ運用 10.金融商品と税金 11.セーフティネット 12.関連法規 13.金融資産運用の最新の動向 | D タックスプランニング 1.わが国の税制 2.所得税の仕組み 3.各種所得の内容 4.損益通算 5.所得控除 6.税額控除 7.所得税の申告と納付 8.個人住民税 9.個人事業税 10.タックスプランニングの最新の動向 |
E 不動産 1.不動産の見方 2.不動産の取引 3.不動産に関する法令上の規制 4.不動産の取得・保有に係る税金 5.不動産の譲渡に係る税金 6.不動産の賃貸 7.不動産の有効活用 8.不動産の証券化 9.不動産の最新の動向 | F 相続・事業承継 1.贈与と法律 2.贈与と税金 3.相続と法律 4.相続と税金 5.相続財産の評価(不動産以外) 6.相続財産の評価(不動産) 7.不動産の相続対策 8.相続と保険の活用 9.相続・事業承継の最新の動向 |
同じようなジャンルとして、「簿記3級」という選択肢もありますが、「お金」について広く知るという文脈では「ファイナンシャル・プランナー3級(FP3級)」のほうが良いと思います。
FP3級のデメリット
FP3級は、いろいろと人生の役に立つということはお伝えした通りですが、デメリットもあります。
まず気になるところだと思いますが、FP3級が就活・転職で有利になるかということですが、結論から言って、優位になることはまずないと思います(涙)。仮にFP2級であっても同じでしょう。
金融や保険会社を狙っている学生の方が、こうした資格を取って、広く、浅く知識をインプットしておくことは良いと思いますが、この資格を保有しているからといって、人事の方が、採用で優遇するということはおそらく無いと思います。
また、FP3級は、お金に関する知識を体系的に学ぶことができますが、あまり「実践的」ではないということです。日常生活において、こうすれば「得する」「損する」というようなノウハウを学べるわけではないので、それについては、また別のコンテンツで学習していく必要がありますね。
もっともFP3級程度の知識すらなければ、こうしたお得な情報も理解しにくいと思うので、そういった意味でも、FP3級をまずは学習することをおススメします。
- 就活・転職で有利になることはない!
- お金に関して「得する」「損する」のノウハウは学べない!
FP3級の難易度やおすすめの勉強方法は以下で紹介しているので、併せてご覧ください。