ファイナンシャル・プランナー3級の資格は、数ある資格の中で、比較的取得難易度の低い部類の資格です。正直なところ、この資格を取得するために、高額な授業料を払ったりする必要はないと思っています。
ファイナンシャル・プランナー3級は、受験勉強のように自分を追い込んでタイプの資格ではなく、実生活と照らし合わせながら、自身のお金や経済、人生に対する理解を深めるため、楽しみながら学習していくのがよいでしょう。
目次
合格率
日本FP協会のホームページでは、FP3級の合格率は公開されていて、直近の合格率を見てみると、以下のようになっています。ちなみに、大体、いつもこのくらいの合格率です。
これを見て、多くの方は、「結構合格率高っ!」と思われたことでしょう。そうなんです!FP3級は、そこそこ合格率高いんです。正直、FP3級は数ある資格の中でも、合格率トップレベルの資格だと思います。(笑)なので、普通に無理なく学習すれば、十分に合格できる資格なので、がんばりましょう!
学科・実技 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
学科試験 | 31,272 | 27,494 | 87.92% |
実技試験(資産設計提案業務) | 31,607 | 27,348 | 86.53% |
問題の主題形式
戦うためには、、まずは敵を知ることが大切。ということで、FP3級の試験問題の主題形式を確認していきましょう。FP3級では、学科試験と実技試験がありますが、それぞれの特徴は以下です。
学科試験
学科試験は、試験時間は120分で問題数60問。全問マークシート式となっています。前半30問は2択の正誤問題。そして、後半30問は適切な解答を選ぶ3択問題となっています。
合格ラインは60%、36問以上の正解で合格できます。
普通に過去問を解いて勉強しておけば十分に合格可能な難易度です。
実技試験
実技試験は、何か「実技」でもするのかなと思う方もいると思いますが、これも学科試験同様、マークシート式で正答を選択する形式になっています。
実技試験は、以下の3分野あって、いずれかを選択して受験することになります。
- 資産設計提案業務(FP協会)
- 個人資産相談業務(きんざい)
- 保険顧客資産相談業務(きんざい)
資産設計提案業務
試験時間は60分で、問題数は20問で、すべて3択問題になっています。
合格ラインは60%以上、12問以上の正解で合格できます。
個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務
試験時間は60分で、問題数は15問で、こちらもすべて3択問題になっています。
合格ラインは60%以上の正解で合格できます。
学習時間の目安
FP3は、そこまで難しい資格ではないものの、私の場合、勉強期間が約2か月間くらいで、勉強時間としては約50時間くらいだったと思います。電車通勤だったので、電車の中で下で紹介している書籍を読んだり、スマホで分からない言葉を調べたりしました。もちろん過去問も何度か繰り返し解きました。
一般的には、FP3級は80~150時間ほどが目安のようです。
おすすめの勉強法

FP3級は、割と暗記することが多いので、参考書を一読しつつ、インターネットの情報や、YouTube動画など複数のインプットを活用しつつ理解を深め、問題集や過去問を何度か繰り返して記憶に定着させるやり方がよいと思います。
参考書と問題集で独学しよう!
個人的にお勧めする勉強法は、参考書(解説)と問題集をそれぞれ1冊ずつ購入して、それを何度か流して理解を深めていくのが効率的かつ、経済的なやり方だと思います。
ちょっとAmazonで「FP3」と検索すれば、かなり沢山の教材が出てくるので、自分にとって見やすい・分かりやすそうなものをセレクトするとよいでしょう。
中古でも良ければ、ヤフオクやメルカリでも古本を出している方が多いので、そちらから手に入れるのもよいと思います。ただ、時世に応じて、法律や経済ルール等が変わっていたりするので、なるべく新しい参考書を選ぶようにするとよいでしょうか。(古くても2~3年以内)

覚えることが多いので、ある程度反復的に学習する必要があります。
オンライン講座「オンスクJP」を活用!
なるべく教本やネット上の情報で学習するのがベストとは言ったものの、やはり教えてもらいながらのほうが効率的で、モチベーションが続きやすいという方もいると思います。そんな方には、低額であれば、オンライン講座を受講するという選択肢もありですね。
おススメは、「オンスクJP」。月額980円~オンラインで、様々な資格の勉強が受け放題。1か月単位で受講できるので、必要な期間だけ利用することが出来、もちろん、初期費用・入会金無しで面倒な手続きも不要、すぐに学習開始可能!好きな時間にスマホで効率的に学習したいなら、この選択はありですね。
ネットも活用!FP3級学習のおすすめサイト
FP3級を学習する上では、ネットの情報も絶対に活用しよう!わからない言葉が出てきたら、すぐに検索すればいろいろな解釈で説明が出てくるので、理解を深めよう!
FP3級ドットコムの「FP3級 過去問道場」

そんな中でも、ぜひ活用をおススメしたいのが、FP3の膨大な過去問を、解くことが出来るFP3級ドットコムの「FP3級 過去問道場」がおすすめ。丁寧な解説付きで、本当に便利!これを何度か繰り返せば、正直試験対策はバッチリです!
YouTube「最速簿記 / 最速FP」
これが無料でいいのかと思うほど、分かりやすく、丁寧な解説動画を配信しているYouTube「最速簿記 / 最速FP」。FP3と簿記の資格取得のために必要な情報が、1動画あたり10分程度のコンパクトンなサイズで大量にアップされているので、隙間時間に閲覧して、理解を深めるのに活用するのがよさそうです!
番外編!両学長「お金の大学」
きっとご存知の方も多いと思いますが、YouTuber「両学長」。彼のYouTubeチャンネル「両学長 リベラルアーツ大学」、そして、彼の著作でもある「お金の大学」、これはもうめちゃめちゃ傑作です。まさにお金のエンターテインメントですね。
ファイナンシャルプランナーの教本は、お金に関する知識が網羅的にしっかりと書かれていますが、その知識をどのように生かせばよいのか、実践的なお話は少ない。そんな中、両学長の「お金の大学」は、まさに何をすればお得で何をすると損してしまうのか、両学長の経験に基づくリアルで実践的なノウハウがギッシリ詰まっています。
ファイナンシャル・プランナー3級の学習にめちゃめちゃ親和性が高くて、「なるほど!」の連続!せっかくFP3の学習の先に、人生を豊かに自由に生きていくためのヒントがたくさん書かれているので、これもぜひおススメいたします。もちろんYouTube動画もおすすめです。
まとめ
FP3級は決して資格試験としては難易度が高いわけではなく、実際に勉強を始めると、今までの曖昧にしてきたことが、すっきりとわかるようになってきて、楽しくなっていくはずです!
例えば、自分の源泉徴収票の見方も変わるかもしれません。これまで何となく無視してきた「ふるさと納税」も取り組みたくなるかもしれません。
そうしたきっかけになるのが「FP3級」。ぜひ合格を目指して頑張っていきましょう!
FP協会の「資産設計提案業務」ときんざいの「個人資産相談業務」が、どちらかというと個人の金融資産、税金、相続、年金などライフプランを扱った試験で、まさにFP3の王道ともいうべき分野。実際、大半の受験生がこの2つのどちらかを選んでいるようです。さらに、「きんざい」の個人資産相談業務のほうが、参考書等が多く出ているようなので、きんざいの「個人資産相談業務」を選ぶのがよいと思います。
きんざいの「保険顧客資産相談業務」は、その名の通り、将来、保険に関わる仕事に就きたいと決めている方等におすすめの試験となります。
ただどの試験を選択したとしても、FP3を取得することでお金や人生に関する幅広い知識を総ざらいできるので、安心して学習してみてください!